日本中国伝統功夫研究会

「武徳」を積むということ

 陳式太極拳第18代継承者であり、また陳式心意混元太極拳の創始者である馮志強(ひょうしきょう)老師は、生前「武徳」についてこう語られておりました。

 「徳が高ければ功夫は高まる、徳の高さがなければ功夫が高まることはあり得ない。功夫を高めるためには、必ず高い徳が求めらる。稀に技術が徳を上回るということも確かにあるが、それは人を傷つけ、世のためにならない。それではやはり高い功夫とは呼べない。武と徳のバランスが必要である」

 私の師である、八卦掌第5代正統伝承者である麻林城老師は、こうおっしゃっていました。

 「世の中には、弟子をとらず自分の功夫を高めることだけに専念している武術家がいる。教えることは自分の練功時間を削ることになるからだ。確かにそうだ、だが、その人は伝統の意味を理解していない、次の世代に伝えなければ学ぶ意味も資格もない」

 どんなに知識や、技術や、実力や権力があっても、「人として正しい行い」ができなければ、それらは意味がない。

 私は過去の体験から、そう強く思っています。

 誰にも知られなくてもいい、誰にも褒められなくてもいい、強い精神力と、聡明な判断力で、正々堂々と生きていけばいい。

 無数の価値観で溢れる現代日本で、迷走し、PTSDにまでなった私は、中国武術の「武徳」という概念によって魂を救われました。

2018年3月12日 追記(未完成 執筆中)

執筆の目的と趣旨

高校卒業までに受けた虐待

社会人になってからの苦しみ

つかの間の希望

人生の転機

太極拳修行 ~美談の陰で~

中国で学んだ武徳という価値観

帰国後の展開 ~会の運営~

怪我、入院のこと

複雑性PTSDの苦しみ

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