畳味のポテトチップス

私は中学1年生で本格的に不登校になった。

母は「不登校の罰」「働かざるもの食うべからず」と言って、何日も私に食事を与えてくれなかった。

1日や2日ではない、1週間近く食べ物を与えられなかったことが何度もある。

冷蔵庫の中の食材を全て仕事先のスナックに持って行かれたことも、数えきれないほどある。

いつも弟の夕食しか用意されていなかった。

私は砂糖や缶詰を探して食べていた。

空腹が苦しかった私はある時、母が夜のスナックの仕事に行っている間に、台所の炊飯器から「どんぶり」にご飯を山盛りにして塩を振り、ラップをかけて学習デスクの一番大きな引き出しに隠した。

昼間の間は母が家にいて食事を摂らせてくれないので、お腹が空いて我慢できなくなったら食べようと思っていた。

その非常食も、私の寝ている間に母に気づかれたのか、なくなっていた。

あの時は空腹で目が回った。

布団の上でぐったり横になるしかなかった。

畳の上にポテトチップスのかけらが落ちていた。

幻覚かと思った。

口に入れてみたら畳の味がした。

たぶん、弟の食べこぼしだったと思う。

あの時の飢餓感と、畳の味がするポテトチップスは一生忘れられない。

学校に行かないと、そういうことをされてもいいのだろうか?

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