もう一人の受傷者

2012年9月16日深夜、私は警察署の控室にいました。

警察を呼んだのは、おそらく救急隊の方だと思います。

疲労と、痛みで朦朧とした意識の中、私は警察署の控室にいました。

控室の机に突っ伏して、「痛い、痛い」とうなっていました。

なんとか、動く方の右目を開けてみると、血だらけのタオルが見えました。

隣には、タクシーで送ってくれたうちの1人の、男性会員の方が座っていました。

「痛みが激しいので、家に帰るか、横になりたい」と、何度か訴えましたが、加害者の取り調べが終わるまで、そのままでいるようにと言われました。

長い時間が経った後、やっと取り調べが終わったらしく、警察の方が控室に入ってきて、暴行の理由を話してくれました。

加害者は幹部会員で、暴行の理由は、

「過去に配偶者の浮気が原因で離婚した。既婚男性である男性会員が、先生と親しげに話していることが許せなかった。カッとして我を忘れてしまった」

ということでした。

「被害届を出しますか?」

と警察の方に聞かれました。

私は、とっさにこう思いました、

(身内を警察に突き出すわけにはいかない。せっかく人生をやり直そうとして入会して頑張ってきたのに、こんなことで社会から抹殺されるような目に合わせてはいけない)

「被害届なんて出しません!」

私はそう言っていました。

隣にいた、もう一人の受傷者である、男性会員も「被害届は出さない」と言っていました。理由は当初の私には心身の余裕がなく、聞くことはできませんでした。

私は、やっと帰宅が許され、自宅に帰りました。

つづく

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