私のパートナーについて「アダルト・チルドレン」

私にはパートナーがいます。

2016年11月29日に入籍しました。

「じゃあ、天涯孤独じゃないじゃん!」

と思う方もいると思います(実際に私も入籍する時はそう思っていました)

でも、私たちは入籍した後に、お互い「天涯孤独」だということに気がつきました。

入籍当初、彼は親兄弟と絶縁状態でした。

私もそうだったので、「この状況では、どちらかが死んだら、置いて逝かれた方が生きていけない!」と、ずいぶん長い期間、2人でパニック状態になりました。

彼も、心のトラウマを持っています。

私の「複雑性PTSD」の治療に付き添ってくれていたとき、医師に検査を勧められて、彼も「長期間虐待を受けていたことによる複雑性PTSDの可能性が極めて高い」という結果が出ました。

彼は、私と同様に機能不全家族(きのうふぜんかぞく)で育ち、「アダルト・チルドレン」の概念で言うと「ロスト・ワン(いない子)」というタイプになっています。

「ロスト・ワン」は、自分の存在を消すことで、機能していない家族の中で生き抜こうとした結果、常に「自分は誰からも必要とされない人間だ」という強い孤独感を持っています。

このタイプの子供は、親には「大人しくて手がかからない子」と判断されて、放置されてしまうケースが多いそうです。

彼も典型的なケースでした。

実体は、「大人しくて手がかからない子」ではなくて、その子は将来『世捨て人』のような生き方になってしまうのです。

私はというと、母子家庭で母親が育児放棄(+虐待)をしたので、3歳年下の弟の世話をしていたことから「ケア・テイカー(世話役)」というタイプになり(リトル・ナースとも呼ばれます)とにかく相手の世話をしようとします。

タイプは違えど「アダルト・チルドレン」は機能不全家族の中で、必死に生き抜こうと努力した結果だと思います。

ある意味、サバイバーなので、自分では自覚できていない「強さ」もあるのだと思います。

彼は子供時代に、親に自分の感情や意思を表現する度に「出しゃばるな!」という言葉で抑え込まれた経験から、上手に自己主張ができません。

また、親や学友から「気持ち悪い顔」と言われたことで傷ついた経験から、強い醜形恐怖症(自分の容姿に大きな欠点があると思い込む症状)がありました。

「自分は醜くて気持ち悪いから、人に嫌われて当然の人間だ」とよく言っていました(現在はずいぶん回復しています。生き別れになった私の弟も「醜形恐怖症」があったそうなので心配しています)

彼は、感性がとても豊かで、人を楽しませるユーモアの才能のある人なのですが、人前ではなかなか本来の自分を発揮できません。

傍から見ていると、彼はとても人懐っこくて、他人に対して興味や愛情や、優しい心を持っている人だと思います。

「じゃあ、お互いアダルトチルドレンってことで、気が合って良かったじゃん!」

となればいいのですが、機能不全家族(きのうふぜんかぞく)で育った子供は、健全な人間関係を構築してきた経験がないので、大人になると様々な場面で「生き辛さ」を感じます。

そして、複雑な社会に適応する能力が育成されていないので、当然避けられる危険にも、対応することができなくなります。

彼は、成人した直後に「偽りの家庭」に閉じ込められて、実子ではない子供の養育義務を20年以上果たして、心身共にボロボロになって、結果的には放り出された状態で、離婚という手続きの末に、やっと解放されました。

もうすぐ50歳になる彼の「青春時代」や「自己実現」の機会は、これから取り戻すしかありません。

彼にとって本当の幸せは、私のように天涯孤独な人間ではなく、しっかりした人間関係と家族の絆を持つ女性と出会い、愛し合い、結婚した方が良いのだと思います。

同じく、私もそうなのだと思います。

でも、私たちにとっては、たとえ限られた命の束の間であったとしても、婚姻関係を結ぶことで、やっと身の安全を感じられるようになったばかりなので、今はこの状態がベストではなくても、精一杯前向きに頑張っている真っ最中なのだと思います。

生き別れになった弟のことも、私のパートナーのことも、どうしたら幸せになれるのか、私は毎日考えています。

先週は、彼に「母の日にお母さんにプレゼントを贈ったら?」と話して、私が数種類のプレゼントを提案したところ、彼は自分の意思で、母親が喜びそうなプレゼントを選んで贈ったそうです。

彼のお母さんは、初めて長男に母の日のプレゼントを貰って、とても喜んでいたそうです。

彼のお母さんは、私の母親のように、いわゆる「毒親」ではないので、本当の意味で彼が母と息子の絆を取り戻せたらいいな、と願っています。

以上が、私のパートナーの紹介でした。

きっと、子供の頃に「啐啄同時(そったくどうじ)」(雛が卵から出ようと内側から殻をつつくとき、すかさず親鳥が外から殻をつついて出してあげるタイミング)を得られなかったとしても、生命は生命本来の力で、殻を破り、美しい世界を知ることができるのだと、私は信じています。

全ての傷ついた人たちへ

愛されることを、決して諦めないでください。

人も自然も、お互い愛し合って存在しているのだと私は思います。

「天人合一」

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