手術室で目覚める ※閲覧注意「頸椎のレントゲン写真あり」

頸椎脱臼骨折「後方固定術」

2013年8月28日。

本来であれば、ニューヨークに移住された八卦掌の師である麻林城老師と共に、ニューヨークで開催される武術大会で金メダルを目指すべく、特訓を行っているはずの時期でした。

その日、頸椎脱臼骨折の「後方固定術」を受けた私は、手術室で目覚めました。

それまで、テレビやドラマなどで見かけたことのある、

「手術を受けた後は、病室のベッドの上で自然に目覚める」

という知識しか持っていなかったので、現実とのギャップに心底震えあがりました(というか、手術中は大量出血しないように冷凍人間のように冷やされていました)

全身麻酔なので、眠っている状態で、全裸にされ、男性数人でうつ伏せに寝かせられ(この時点で頸椎にテンションが掛かり、死亡するケースもあるそうです)髪を半分剃られ、腰の骨を削られ、メスで首を切られ、筋肉を剝がされ、腰の骨(自家骨)で靭帯が切れてしまった頸椎を固定するとう、世にも恐ろしい手術なのですが、全身麻酔なので本人は「熟睡している」状態です。

その状態で、手術が終了した時に起こされるのです。

「横山さん! 聞こえますか? 横山さん!」

遠くで誰かが、私の名前を呼んでいる…

と感じた瞬間、強烈な痛みと寒さを感じて意識が戻りました(まだ半分眠っていましたが)

その直後、私の身体がどう反応したかというと、まだ目も開けられない状態なのに、右側で私の名前を読んでいた執刀医の目に向かって、八卦掌の

「穿掌」(チュアン ジャン)「突き」

という技を繰り出していました。

執刀医が眼鏡を掛けていたので、怪我には至りませんでしたが、

「誰か爪切っとけよヽ(*`Д´)ノ ゴルァ!」

と怒っている執刀医の声が聞こえました。

私は普段、爪は短く切っているのですが、入院してから手術まで数日経っていたので、その間に伸びていたのかもしれません。

手術を行った後は、手術室で意識が戻らないと、病室には移動できないそうです。

つまり意識が戻らないと、手術室からは出られない。

そう言われれば、当然のことのように思えますが、なんせテレビで見た情報しか知らなかったので、あまりのギャップに自分が誰だか分からなくなりました。

意識がもどり、ICUに移動してもらいましたが、身体が冷凍人間のようになっていたので、震えが止まりませんでした。

震えで頸椎を固定しているワイヤーが切れてしまうのではないかと恐れるほど、身体がガタガタビクビク痙攣するように動き続け、止まりません。

話せる言葉は、

「さ む い… さ む い…」

だけ。

痛いわ、寒いわ、自慢の黒髪を半分剃られているわで、ICUで大パニックです。

以下、手術後のレントゲン写真です。

レントゲン写真が苦手な方は、見ないでくださいね。

私の頸椎は、事実上6個(通常は7個)になってしまいました。

どれくらい可動域が回復するのか、何もわからずに、移動式のベッドの上で痛みに耐えなければならない状況でした。

 

 

横山春光(頸椎脱臼骨折)後方固定術

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