陳式太極拳の発勁と震脚について

陳式太極拳の発勁と震脚について

陳式太極拳の発勁と震脚は、パフォーマンスであって功夫ではありません。

私が太極拳発祥の地である河南省の陳家溝太極館で、陳式太極拳を学んでいた頃、教練の方々は授業中に発勁と震脚をしていましたが、自己鍛錬の際は、静かに黙々と発勁も震脚もせずに、ひたすら套路を練っていました。

しかし、授業中に行う「パフォーマンス」は、一概に悪いこととは言えません。

授業の雰囲気が締まりますし、生徒のモチベーションも上がり、学習継続のためには一定の効果があると思います。

しかし、私が陳家溝太極館の学生だった頃、頻繁に発勁を行っていた教練は、頸椎や胸椎を痛めて、ひっそりと按摩治療院に通っていました。

自分が担当している班(クラス)の参加人数を維持しなければならないプレッシャーもあるので、仕方がない期間もあるのだと思います。

発勁は消耗であって、練功ではないので、もし指導者やインストラクター等、パフォーマンスを要求されることのない学習者が、頻繁に発勁動作や震脚を行うことは良いことではないと私は思います。

単純なストレス発散としても、私はお勧めしません。

自分で自分の身体を痛める「リスク」が必ずあるからです。

では、鍛錬における発勁の効果はないのか?

効果という意味とは少し違いますが、発勁する必要がある場合はあります。

中級以上の学習者に限りますが、気が体内に充分に満ちている状態で、経絡の僅かな滞りや、過度のテンションを調整する程度に行う必要はあります。

しかし、これも自然に身体が反応して行うものなので、意図して行うものではありません。

運動不足の不安解消や、ストレス発散のための発勁はしないでくださいね。

ゆっくり、静かに、穏やかな気持ちで太極の道を歩んでください。

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