全治一か月をどう過ごしたか

2012年9月16日に、幹部会員の1人に無防備の状態で顔を蹴られ、全治1か月の眼窩底骨折(がんかていこっせつ)という怪我を負った私は、1週間も経たないうちにクラスに行って指導を行っていました。

生徒さんは、顔の半分が腫れて左目が内出血をしている私の顔を見て、驚いていましたが、私がクラス行かなければ、当時100名を超えていた会を維持することができません。

その負担も大きかったですが、1か月後の10月14日に「訪中八卦掌修行」を控えていたので、安静にしていることもできませんでした。

なぜならば、当時、中国北京に在住されていた、私の師であり、当会の名誉顧問である、八卦掌第五代継承者の麻林城老師に、伝授していただいたばかりの「八卦連環掌」の課題があったからです。

3か月ごとに訪中をして、師より要求される課題をこなさなければ、八卦掌を学び続ける条件がないと判断される、という大切な時期でした。

しかし病院では、

「内出血の腫れが引いて、もし眼球の位置がずれていることが確認されたら、手術になります」

と宣告されました。

私は恐れおののいて、

「手術? 顔を切るんですか? 切ったら整形手術で元に戻るんですか?」

と女性医師に聞きましたが、その女性医師はレントゲン写真が写っているPCの画面をみながら、

「切ったところを、また切っても、傷は残りますよ」

とだけ言って、診察室を出ることになりました。

私は、病院で崩れ落ちそうになりましたが、

「顔が潰れても、身体さえ動けば八卦掌の修行は出来る!」

と思い治し、心が折れてしまいそうな自分を何とか支えました。

「こんなことで、八卦掌を継承することを諦める訳にはいかない」

そう覚悟し、訪中までの1か月間を、安静にせず、鍛錬に注ぎました。

つづく

 

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