作られた「春光先生像」

「春光(しゅんこう)」という名前は、私の本名ではありません。

私が27歳の頃、日本のある修行道場に住んでいたときに、その指導者から与えられた名前です。

この名を与えられたことから、私は本当の私と、作られた「春光先生」という2つの人生を生きなければならい時期がありました。

もともとの私の目標は、私と同じような問題を抱えて苦しんでいる人たちと、太極拳を通じて等身大で繋がりたい。そして中国伝統武術界の素晴らしい精神と実践法を学びながら、ただの先生、生徒という関係ではなく、温かな人間関係を会で築きたいということでした。

しかし、修行道場に住んでいた頃から、帰国するまでの約8年間、その指導者に繰り返し言われ続けていた「春光先生」としての振る舞いは、ガンジーやマザーテレサのような「カリスマ聖職者」でした。

私の頭の中は、この2つの思想が複雑に絡み合って、教室での指導経験を積めば積むほど、混乱していきました。

名を捨てたいと思ったこともありますが、今ではそれもあまり重要なことではないと思えるようになったので、横山春光という名前で活動をしています。

たとえ作られた春光先生像で生きた時期があったとしても、それも私にとっては人生の一部だと思えるからです。

3歳の頃に生き別れになった父親が「今春」という名前だったので、父が恋しいという思いもあるのかもしれません。

今後、状況や心境の変化があったら、名を変えることもあるかもしれませんが、今はこの名を自分の名だと認識しています。

2008年6月現在、PTSDのカウンセリング治療に取り組んでいます。心が整理できたら書き足したいと思っています。

2018年6月12日 追記(未完成 執筆中)