日本中国伝統功夫研究会

私たちの会は八卦掌と太極拳の鍛錬を通じ「天人合一」の境地を学ぶ会です

礼節について

●中国伝統武術界の『礼節』とは

 中国伝統武術を学ぼうと志した時、必ず修めておかなければならない礼儀作法です。
 もし、礼節を知らなければ、表面的な型や知識しか学べません。
 真髄を学ぶためには、師を敬い、義を守り、武徳を重んじ、またそれを作法として師(指導者)に伝えることができなければなりません。
 日本の美徳である「ただ黙って真面目に練習していれば良い」だけでは、この『礼節』には足りません。目に見えないところではもちろん、具体的に言葉や行動で相手に表現できることが必要です。

●礼節の学びかた

 礼節に、巻き物や教科書はありません。
 また、師に「教えてください」とお願いして教えてもらえるものでもありません。
 その理由は、表面的な条件のみをクリアしても、礼節の真の意味にはならないからです。
 では、どうやって中国伝統武術界の『礼節』を学ぶのかというと、「心を尽し、見よう見まねで学ぶこと」です。
 学習のはじめは、日本式の礼儀作法で問題ありませんが、型や知識を学んでいくなかで、師や指導者の言葉、表情、作法、所作、これらの一つ一つをよく見、よく聞き、よく学び、自ら悟らなければなりません。
 難しいようですが、素直な心で純粋に学んでいれば、自然と身につきます。
 そして、それが認められれば、徐々に正しい礼節の指導を受けることができます。

●礼節が必要な場面

一、師(指導者)への挨拶  「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」等の日常挨拶に加え、一言「よろしくお願いします」や「ありがとうございました」と付け加えると、自然に学びの場の雰囲気が整います。

二、指導を受ける時の作法  室内であれば、師(指導者)の真正面に立つことは礼を欠くことになります。正面を避け、右か左に移動して立ちます。  屋外であれば、太陽を師(指導者)の背にして立ちます。

三、食事の作法  師(指導者)をお招きして行う会食の席は、中国では複雑な作法のある円卓が一般的ですが、日本の席でも共通した作法がたくさんあります。  一番の大きな違いは、最初の乾杯の後、日本では飲み物を各自のペースで自由に飲みますが、中国では参席者のスピーチの後に飲む作法になっています。  先輩から順番に立席して、師(指導者)や先輩方への感謝の言葉、練習における自身の体感などを短くスピーチし、「敬一杯」と言って、全員が心を一つにして、杯を傾け(飲み)ます。

 他にもたくさんありますが、一つのことを真に理解すれば、全ての礼節に一貫した理があることを感悟できます。

●横山春光から武学者へ『礼節を学ぶためのアドバイス』

 保守的な中国伝統武術界の礼節を学ぶ秘訣は、挫けないことです。
 失敗もたくさんします、恥もたくさんかきます、叱られることもあるかもしれません。
 しかし、そこで挫けてしまったら、自分の成長は止まってしまいます。
 師(指導者)は、どんなときでも学生の真の成長を願っています。

「失敗ができるとき、それは人生にとって、大変幸せなときです」
「失敗から逃げるとき、それは人生にとって、大変不幸せなときです」

 どんなに失敗しても、行動をやめず、真摯に取り組めば、その心は必ず真の礼節に至ります。
 小さなプライドを棄て、武学者の誇りをもって学べば、至道は無難です。

程派八卦掌とは

第五代 麻林城

横山春光(八卦掌・太極拳)

資料

中国伝統武術「八卦掌」「太極拳」の学習に役立つ資料

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