02FEBRUARY
如月

INOKASHIRA PARK LETTER

雪景色からあっという間に春の訪れ

年末年始の疲れが抜けないまま2月に入りましたが、2月8日…

井の頭公園だより
2026年2月「雪景色からあっという間に春の訪れ」

年末年始の疲れが抜けないまま2月に入りましたが、2月8日の積雪で気持ちが切り替わりました。雪が溶けると梅が一気に咲きそろい、月末には西園の早咲きの桜まで始まりました。2月の井の頭公園は、1か月の間に冬から春まで進みます。

雪の朝

雪のベンチと中田喜直の歌碑
雪のベンチと中田喜直の歌碑
雪をかぶったスワンボート
雪をかぶったスワンボート

ベンチの座面に雪が10cmほど積もり、後ろの常緑の植え込みは枝が雪の重みでしなっていました。隣の黒い碑は中田喜直の歌碑です。普段は通り過ぎる場所ですが、雪の白の中では碑の黒がよく目立ちます。

ボート乗り場では、係留されたスワンボートの頭の上に雪が丸く乗っていました。池の水は黒く、対岸の木々は枝まで白く、空は一色の灰色です。音がなく、池の面だけが動いていました。

普段見かける景色も特別に見える

雪の帽子をかぶったトトロ
雪の帽子をかぶったトトロ
花びらに雪をのせた椿
花びらに雪をのせた椿

吉祥寺通りに面した三鷹の森ジブリ美術館の案内板にも雪が積もり、てっぺんのトトロが雪の帽子をかぶっていました。

池のほとりでは、桃色の椿が花びらに雪をのせたまま咲いていました。椿は冬に咲く花なので、雪が降っても散りません。葉の濃い緑と花の桃色と雪の白が、この日一番きれいな組み合わせでした。

井の頭公園の梅林

「吉祥寺駅 860m」の案内板と梅
「吉祥寺駅 860m」の案内板と梅
梅林に集まる人たち
梅林に集まる人たち

雪が溶けて数日で、梅林の梅が咲きそろいました。「吉祥寺駅 860m」の案内板の後ろで、枝いっぱいに白い花がついています。

梅林には春を待ちかねた人たちが集まり、カメラやスマホを枝に向けていました。案内板には「三鷹の森ジブリ美術館 760m」「西園 460m」「公園案内所 90m」とあります。梅林は公園案内所のすぐ近くです。

がくの赤い白梅
がくの赤い白梅

梅林には数種類の梅があります。写真の木は、花びらが白く、がくが赤いので、開く前のつぼみは赤く、開くと白い花になります。

梅とクロッカスのコラボ

梅の木の根もとのクロッカス
梅の木の根もとのクロッカス
クロッカスの絨毯
クロッカスの絨毯

梅の木の根もとには、薄紫のクロッカスが絨毯のように広がっていました。クロッカスは球根の花で、梅と同じ2月から3月に咲きます。枯れ草の間から花だけが先に出てくるので、遠くからでも紫の帯が見えます。

春を一番長く楽しめる西園

河津桜とヒヨドリ
河津桜とヒヨドリ
桜を撮る人たち
桜を撮る人たち

月末には西園で河津桜が咲き始め、枝にヒヨドリが来て花をついばんでいました。西園は河津桜に始まり、そのあと大寒桜、寒緋桜と次々に咲くので、公園の中で一番長く桜を楽しめる場所です。

2月のひとこと

雪の日に出かけたのは、雪の公園を見ておきたかったからですが、歩いているうちに年末からの疲れがどこかへ行ってしまいました。普段見かける景色が、雪で特別に見えたせいだと思います。それから2週間ほどで梅が咲き、クロッカスが広がり、桜まで始まりました。2月は、春に向かって本当に変化が激しい月です。