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華佗五禽戯 鹿戯(しかのぎ)

鹿戯について

鹿戯は五行において木に属し、水に属する虎戯の次の戯となり、華佗五禽戯の二番目の戯として位置づけられています。

生まれてすぐに走り出す生態と、すくすくと美しく成長する姿から、中国では子供への贈り物として鹿の彫り物を贈る習慣があります。五行における五志(感情)では「怒」に属しますが、「怒」には緊張という意味も含まれています。鹿の伸びやかな動きを模範とすることで、筋腱の緊張が緩み、血液の流れが促進され、心身のバランスを整えることができます。

華佗五禽戯と五行の相関図
華佗五禽戯と五行の相関図

【五季】春—立春(2月4日頃)から立夏(5月4日頃)までの3か月
【五行】木
【五臓】肝
【五志】怒(怒りすぎると肝を傷める)
【五色】青(緑)
【五味】酸

健康効果

鹿は肝にあたり筋を鍛えます。鹿を模範した伸び伸びとした動きにより血液の循環を促進し、肝臓の機能を高めることができます。また、肝機能の向上により、体内の老廃物を排出するデトックス効果も得られます。

華佗五禽戯「鹿戯」横山春光
華佗五禽戯「鹿戯」

鹿戯のストーリー

生まれたての子鹿が成長し、やがて楽しく草原を駆け回るようになり、さらに成鹿になると遠くを見渡し敵を見張り、草を踏みならして静かに休む、というストーリーで全ての動作が構成されています。

一、梅鹿伸腰(ばいろくしんよう)
  小鹿が腰を伸ばす動きから始まり

二、転頚運閭(てんけいうんろ)
  首をまわし

三、麋鹿歓跳(びろくかんちょう)
  青年になった鹿が楽しく駆け回り

四、成鹿亮角(せいろくりょうかく)
  雄々しい牡鹿になると角を誇り

五、回手観足(かいしゅかんそく)
  足元を振り返り

六、翹首遠望(ぎょうしゅえんぼう)
  遠くを見渡し

七、返回鹿巣(へんかいろくそう)
  巣を探し

八、覓巣扒草(べきそうはっそう)
  草を掻き分け

九、安臥鹿巣(あんがろくそう)
  静かに休みます

套路名称

一、梅鹿伸腰左式 ― 梅鹿伸腰右式
二、転頚運閭左式
三、麋鹿歓跳左式 ― 転頚運閭右式
  ― 麋鹿歓跳右式
四、成鹿亮角左式
五、回手観足左式
六、翹首遠望左式 ― 成鹿亮角右式
  ― 回首観足右式 ― 翹首遠望右式
七、返回鹿巣右式 ― 返回鹿巣左式
八、覓巣扒草左式 ― 覓巣扒草右式
九、安臥鹿巣左式 ― 安臥鹿巣右式
十、收式

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