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華佗五禽戯 鳥戯(とりのぎ)

鳥戯について

鳥戯は五行において金に属し、土に属する熊戯の次の戯となり、華佗五禽戯の五番目の戯として位置づけられています。

特に鶴は、長寿と優美さの象徴とされます。亳州の口伝には、呼吸には肺呼吸と「皮膚呼吸」があり、長時間飛び続ける鶴は全身で「気」を呼吸している、という呼吸観があります。ここでいう「皮膚呼吸」は伝承の用語で、生理学上のガス交換とは別のものです。五行の五志では「悲」に属し、中医学では悲しみが過ぎると肺を傷めるとされます。

「気」と「呼吸」を司る鳥戯は、五禽戯の中でも特別な戯であり、熟練すると、空を飛翔しているかのような感覚を味わえるとも言われます。

華佗五禽戯と五行の相関図
華佗五禽戯と五行の相関図

【五季】秋—立秋(8月7日頃)から立冬(11月7日頃)までの3か月
【五行】金
【五臓】肺
【五志】悲(中医学では、悲しみが過ぎると肺を傷めるとされる)
【五色】白
【五味】辛

鳥戯に伝わる養生の教え

鳥は肺に対応し、皮膚を養うとされます。飛翔と平衡に優れた鶴の姿を思い描き、呼吸と全身の動きを合わせて、伸びやかさと平衡を養います。肺と皮膚を養い、気や経絡の流れを整える戯とされます。

華佗五禽戯「鳥戯」横山春光
華佗五禽戯「鳥戯」

鳥戯のストーリー

枝の上から飛び立ち、群れになり飛翔し、水辺で水浴びをし体を振るわせ、さらに岩場から飛び立ち、大きく旋回しながら飛翔し、巣に帰って休む、というストーリーで全ての動作が構成されています。

一、 仙鶴跳枝(せんかくちょうし)
   鶴が枝の上で飛び跳ねる動きから始まり

二、 白鶴飛翔(はっかくひしょう)
   飛翔する

三、 群鶴落灘(ぐんかくらくたん)
   群れになった鶴が水辺に降り立つ

四、 白鶴撲地(はっかくぼくち)
   地に伏せる

五、 転頚左顧(てんけいさこ)
   鶴が左方を見る
   転頚右盼(てんけいうへん)
   鶴が右方を見る

六、 単腿鶴棲(たんたいかくせい)
   片足で立ち

七、 飛鶴展翅(ひかくてんし)
   翼を羽ばたかせる

八、 群鶴浄身(ぐんかくじょうしん)
   水浴びをし

九、 搖身抖水(ようしんとうすい)
   体を振るわせ

十、 抖翎飛翔(とうれいひしょう)
   大きく翼を広げ飛翔する

十一、降落岩石(こうらくがんせき)
   岩へ降り立ち

十二、飛鶴盤旋(ひかくばんせん)
   さらに旋回しながら飛翔し

十三、白鶴宿巣(はっかくしゅくそう)
   巣へ帰り休みます

套路名称

一、 仙鶴跳枝左式 ― 仙鶴跳枝右式
二、 白鶴飛翔左式
三、 群鶴落灘左式
四、 白鶴撲地左式 ― 白鶴飛翔右式
   ― 群鶴落灘右式 ― 白鶴撲地右式
五、 転頚左顧左式
六、 単腿鶴棲左式
七、 飛鶴展翅左式 ― 転頚右盼右式
   ― 単腿鶴棲右式 ― 飛鶴展翅右式
八、 群鶴浄身左式
九、 搖身抖水左式 ― 群鶴浄身右式
   ― 揺身抖水右式
十、 抖翎飛翔左式
十一、降落岩石左式 ― 抖翎飛翔右式
   ― 降落岩石右式
十二、飛鶴盤旋左式 ― 飛鶴盤旋右式
十三、白鶴宿巣左式 ― 白鶴宿巣右式
十四、收式

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