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華佗五禽戯 虎戯(とらのぎ)

虎戯について

虎戯は五行において水に属します。水は生命の源とされることから、華佗五禽戯の最初の戯として位置づけられています。

中国では虎が百獣の王とされ、山中の王とも呼ばれています。五行における五志(感情)では「恐」に属しますが、「恐」には慎重さという意味も含まれています。虎が獲物を狙うときの慎重な行動を手本に、心を落ち着けて慎重に動くことを学びます。

華佗五禽戯と五行の相関図
華佗五禽戯と五行の相関図

【五季】冬—立冬(11月7日頃)から立春(2月4日頃)までの3か月
【五行】水
【五臓】腎
【五志】恐(中医学では、恐れが過ぎると腎を傷めるとされる)
【五色】黒
【五味】鹹

虎戯に伝わる養生の教え

虎は腎に対応し、骨を養うとされます。虎の掌を模した「虎爪」の手型を用い、全身の腱・骨格・関節を連動させて練習します。虎の力強さを身法に取り入れ、腎を養い、骨を健やかに保つという考え方が、その基礎にあります。

華佗五禽戯「虎戯」横山春光
華佗五禽戯「虎戯」

虎戯のストーリー

山中の王である虎が、棲家である洞から獲物を探しに山を降り、狩りを終えて満腹になると、堂々と棲家へ帰っていくというストーリーで全ての動作が構成されています。

一、 坐洞運爪(ざどううんそう)
   虎が洞の中で爪を動かす動きから始まり

二、 黒虎出洞(こくこしゅつどう)
   洞から飛び出し

三、 餓虎下山(がこげざん)
   お腹を空かしながら山を下り

四、 猛虎跳澗(もうこちょうかん)
   渓を跳び越え

五、 猛虎覓食(もうこべきしょく)
   獲物を探し

六、 猛虎抓食(もうこそうしょく)
   掴みかかり

七、 翻身虎撲(ほんしんこぼく)
   押さえつけ

八、 揺頭擺尾(ようとうはいび)
   振り回し

九、 跳躍虎撲(ちょうやくこぼく)
   さらに飛びかかり

十、 猛虎撕食(もうこせいしょく)
   獲物を仕留め、吼える

十一、飽虎上山(ほうこじょうざん)
   お腹がいっぱいになった虎は山へ帰り

十二、老虎崴窩(ろうこわいか)
   洞に戻ると前脚で寝床をならし

十三、虎臥山洞(こがさんどう)
   横になって寝ます

套路名称

一、 坐洞運爪
二、 黒虎出洞
三、 餓虎下山左式 ― 餓虎下山右式
四、 猛虎跳澗左式 ― 猛虎跳澗右式
五、 猛虎覓食左式 ― 猛虎覓食右式
六、 猛虎抓食左式 ― 猛虎抓食右式
七、 翻身虎撲左式
八、 揺頭擺尾左式
九、 跳躍虎撲左式 ― 翻身虎撲右式
   ― 搖頭擺尾右式 ― 躍歩虎撲右式
十、 猛虎撕食
十一、飽虎上山左式 ― 飽虎上山右式
十二、老虎崴窩左式 ― 老虎崴窩右式
十三、虎臥山洞左式 ― 虎臥山洞右式
十四、收式

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