初級の中国語会話の本には必ずと言っていいほど書かれてある初対面の挨拶の言葉、
「はじめまして。よろしくお願いします」
「初次见面,请多关照」
ですが、中国人はこの言葉は使いません。
ニュアンスとしては「ハジメマーシテー、ヨロシークオネガーイシマース、ワターシハー、ガイコークジンデース」みたいな印象を与えてしまい、少し引かれます(引かれるだけで嫌われたりしませんし、失礼には当たらないので大丈夫です)
もし初対面でもう一歩相手に好印象を持たれたいと思ったら、代わりに「你好(ニーハオ)」、目上の人には「您好(ニンハオ)」を使うといいです。
「はじめまして。よろしくお願いします」は日本語表現なので、中国では「你好」「您好」がそれにあたります。
数回会って親しくなると「你好」「您好」は使わなくなり、「你来了」「我来了」がお互い「こんにちは」の挨拶になり、目上の人との挨拶は「〇〇、你来了」「〇〇老師、我来了」のようにカジュアルになります。
日本語の「こんにちは」には具体的な意味はないので、中国語の「你来了」(あなたは来たのね)「我来了」(私は来ました)という具体的な意味を持つ言葉の後には、何となく何のために来たのかという説明がいるのではないかと思ってしまいますが、必要ありません。こんにちは以外の深い意味はありません。
初対面の場合は、「你好」「您好」と挨拶した後に、簡単に自己紹介をするとその次の会話がスムーズになります。
例えば、「我是从东京来的,我在那边学了三年太极拳」(私は東京から来ました、そこで太極拳を3年ほど学んでいました)と言えば、初対面の距離はすぐに縮まります。
外国人が初めに当たり障りのない話をしてしまうと、誤解されたり会話が続かなくなってしまったりするので、初対面では極端すぎるくらいストレートにシンプルに自分がそこ来た理由を伝えるのがかえって無難な挨拶になります。