日本橋天丼 金子屋 吉祥寺店

金子屋吉祥寺店「穴子丼」

天丼が食べたいときがある

『日本橋天丼 金子屋 吉祥寺店』は、2014年に吉祥寺通り沿いの東急百貨店近くにオープンして以来、コロナ禍を乗り越えて現在も吉祥寺で不動の人気を誇る天丼専門店です。オープン当初は2階だけでしたが、2017年には1階に「天ぷらめし」もオープン、昼どきには店頭でお弁当やテイクアウトの見本が積まれており、昼食のお店を探して彷徨う通行人の空腹に強く訴えてきます。

開店直後やピーク時は行列ができるので、空腹で天丼が食べたくてたまらず並んでいるのに、待ちきれずに列を離れなければならないときは、断腸の思いで「これは何かの修行か」と思ってしまいます。でも、デスクワークで脳が疲れているとき、または練習後にガッツリ食べたいときなど、私はどうしても天丼(天ぷらではなく、天丼)が食べたくなるのです。

メニューは「天丼」の松竹梅3種類のみという潔さ。季節限定で旬の食材の天ぷら丼も提供されますが、定番メニューにはかき揚げ丼すら見当たりません。私のお気に入りは松の穴子丼で、贅沢な穴子の天ぷらに加えて、海老や半熟卵まで入っているという豪華さです。テイクアウトでは衛生上の理由から半熟卵の天ぷらは省かれるため、並んででも店内でフルスペックの天丼を食べたいところです。

どんぶりの直径の2倍はあろうかという大きな穴子天はサクサクふわふわで、海老天2本の半熟卵の天ぷらが脇役という豪華さはもちろん、ベタつかないご飯に天丼のたれも適度な甘さで、疲れた脳に多幸感をもたらしてくれます。ピーク時の店内は、サラリーマンはもちろん、近所の年配の方々、部活帰りの高校生、家族連れまで賑わっているので、これも納得の価格、味、ボリュームがあってこそだと思います。

なお、テーブルの「がりごぼう」も隠れた逸品で、黒七味の「醍醐味」は振りかけると香りが一層引き立ちます。そして食後は混雑していなければ、お茶を飲みながら余韻に浸って贅沢な気分を満喫できます。

天丼は高級なイメージがありますが(確かに穴子天丼はランチや練習後としては若干予算オーバー感はある)、隠れ家的な店内で注文から完食まで天丼のことで頭がいっぱいになる満足感は格別です。

井の頭公園で食べるもよし

ただ開店と同時に行けない日は行列というハードルがあるので、天気の良い日や気軽に食べたいときは、待ち時間なしでお得な「ランチ弁当」をテイクアウトして井の頭公園のベンチで食べるのも季節の楽しみです。穴子天や半熟卵の天ぷらこそ入っていませんが、海老天が3本も入っているので十分豪遊気分を味わえます。公園の爽やかな空気の中では脇役の舞茸や野菜の香りも引き立ち、至福のひと時を満喫できます。

私は気候の良い連休の週末には、吉祥寺周辺の公園を幾つか巡りながら練習をするのですが、お店でどっしり座って食べるのが少し重いと感じるときはテイクアウトを活用しています。金子屋さんで作りたての天丼を購入し、徒歩で15分ほどで井の頭公園のベンチまで運べば、のんびり温かい天丼弁当を楽しめるので、これが練習の合間の活力でもあります。

ギャラリー

お店情報

店 名日本橋天丼 金子屋 吉祥寺店
ジャンル天丼 ※1階は「天ぷらめし」
所 在 地東京都武蔵野市吉祥寺本町2-4-17-2F(吉祥寺通り沿いの東急百貨店近く)
アクセス吉祥寺駅徒歩約5分
URLhttps://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13173834/ ※食べログ

※記事の内容は執筆時のものです

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この記事を書いた人

吉祥寺カンフーライフ代表/指導員
青森県出身。東京大学教育学部卒。
一般企業に就職したしたものの行政書士試験合格を機に退職し、東京大学大学院で中国教育行政史を研究。その後、教育法務や企業法務に携わりながら中国思想を学ぶ。
40歳を過ぎて中国武術の論理的な学習法に出会ったことでカンフーライフに目覚める。初心者でもわかりやすい指導法が得意。