年末年始は吉祥寺を離れ、新木場のBumB東京スポーツ文化館で年越し合宿に参加して以来、1月は体調が絶好調です。
私はもともと寒さに強く、一年で冬が一番活動的な季節なのですが、今年の井の頭公園は例年より暖かく、早朝も厳しい冷え込みがないため、太極拳の練習がとても順調です。
普通なら厳しい寒さに耐えて咲くはずの西園のヤブツバキも、今年は柔らかな日差しを浴びて、井の頭公園内を歩く人々に温もりをもたらしていました。
井の頭公園「西園」


西園は吉祥寺駅からは少し歩きますが、隣接している吉祥寺通りを通るバスの本数が多いので意外と便利です。なんといっても武蔵野の森の自然とのんびりした雰囲気を満喫できて、自動販売機やベンチ、飲食店も混んでいないので過ごしやすいスポットです(ジブリ美術館のロボット兵を外から眺められるのも魅力的!)
特に冬は土日でも比較的混み合っていないので、太極拳の練習場所を探す際は西園から探し始めると、公園練習に重要なベンチを確保できる可能性が高いです(ベンチが確保できるか否かは重要な問題)
公園練習はベンチ問題に限らず、静かな場所からスタートして徐々に賑やかな場所へ移動するのがおすすめです。反対に、賑やかな場所から始めて静かな場所へ移動すると、時間と共に天候が変化するので本能的に不安を感じやすく、練習を途中で切り上げてしまうことがあります。
西園の静寂な雰囲気の中で心身を整えてから、賑やかな七井橋エリアへと移動するのが、私のお気に入りの練習コースです。
野鳥観察ができるほど静か


まだ1月ですが、早くも枝先で力強く芽吹く蕾と、椿の蜜を求めて飛び交う小鳥たちの鳴き声が楽しめます。野鳥観察ができるバードサンクチュアリ(小鳥の森)もあるので、静かに佇んで鳥たちを眺めることで集中力を養うこともできます(マナーは必ず守ろう!)
井の頭公園は動物園や水生園など複数のエリアに分かれているので、見どころを巡ろうとすると丸一日かけても時間が足りないほど充実した公園です。
冬でも生きている小さな動植物


武蔵野の森をこよなく愛した国木田独歩は、著書『武蔵野』でこの一帯について「武蔵野の魅力は少し歩くとガラッと雰囲気が変わるところ」という意味の内容を書いています。まさにその通りで、一本の道を渡る、橋を渡って池を越える、ただそれだけで街並みと共に気分が一変する、それが吉祥寺エリアの尽きない魅力です。
冬の井の頭池を彩る花


井の頭池のほとりでは、この時期にスイセンとサザンカの花が咲き誇っています。梅や桜のようにお花見シーズンを巻き起こす春の花とは違い、冬の花は人混みを気にすることなく、優しい香りと美しい花びらをゆっくりと眺めることができるので、公園散策愛好家(自称)の私にとっては特別な思い入れがあります。
また、スイセンの開花時期は、混元太極拳の気功法である降気洗臓功を行うのに一年で最適な季節です。空気が澄み渡っているので、清らかな天の気で体内を浄化すると普段より高い効果が得られます。
日本は自然が豊かで素晴らしい公園が全国各地にあります。寒い季節ではありますが、お近くの公園へ足を運んで体を動かしてみませんか。