陳式太極拳 第十代継承者(陳氏十八世)
陳照奎(ちんしょうけい)
1928年1月24日-1981年5月7日
第十代継承者 陳発科の息子。
4歳で父親とともに北京に渡り、7歳で父親より陳式太極拳を学んだ。
陳式太極拳理論に精通し、擒拿(組み技)や技撃法を得意とし、絶妙な攻防技を得意とする。
1960年代初頭、父親の遺産を伝承するために北京での仕事を辞め、上海体育宮に赴き太極拳を教えた。彼の卓越した武術は上海武術界に衝撃を与えた。
その後、上海や南京などで100以上の陳式太極拳教室を開講し、学生は数千人に及んだ。当時、上海と南京の新聞記事として大きく取り上げられた。
その後、南京、北京、鄭州、焦作、石家荘などで20年間陳式太極拳を教えながら全国を旅した。
1972年、陳照丕の没後、陳照奎はほぼ毎年故郷である陳家溝に戻り数か月間の滞在した。そこで弟子たちに人生で学んだ全ての太極拳の知識と技術の伝承に心血を注いだ。それが後の陳式太極拳・四大金剛(四天王)となる世代の育成に大きく影響を及ぼした。
現在普及されている、新架一路、新架二路と擒拿(組み技)などの技術は全て陳照奎が教え伝えたものであり、陳家溝陳式太極拳の発展と向上に重要な貢献をした。