休日の朝にスローな豆乳モーニング
東急百貨店 吉祥寺店横の大正通り沿いにある『二吉軒監修 豆漿日和 吉祥寺製造所本店』は、ガラス越しに見える豆乳製造工場が一際目をひく、吉祥寺らしいおしゃれな豆乳専門店です。味のルーツは台湾の人気店「二吉軒豆乳」で、同店創業者の鄭自成さん監修のもと味や技術を継承したお店です。メインの商品は様々な味の豆乳ですが、防腐剤・消泡剤不使用、香料不使用で製造過程で化学物質を添加していないため要冷蔵で賞味期限が短いのが特徴です。
大正通り沿いには、老舗の台湾カフェ月和茶さんに加え、2023年9月には七宝麻辣湯さんがオープンするなど中国・台湾料理のお店が充実していますが、豆漿日和さんはこの激戦エリアに2023年12月にオープンしたお店ながら、やや奥まった立地がかえって落ち着いた店内の雰囲気にマッチしており、店内を流れるBGMを聴きながら寛ぐイートインがおすすめです。
吉祥寺周辺の飲食店は、カフェや牛丼屋などのファストフード店を除けば11時以降に開店するお店が多く、朝練を終えた後のお腹を満たすには不便なことと、洋食が多いのが常日頃からの悩みでした。(横山会長からの伝聞ですが)「本場中国のように手工の朝食屋台などがあれば、時間もお腹も助かるのになぁ」と思っていました。
そこへ登場した豆漿日和さんは破格の8時開店で、言わずもがな身体に優しい豆乳料理の「鹹豆漿(シェンドウジャン)」を提供しているので、まさに渡りに船です。イートインでの料理オーダーは提供まで少し時間がかかるのですが、それが却ってお店側の回転率を気にせずに済むので、広々とした快適な店内でゆったりと練習後の余韻に浸ることができます。せっかちなサラリーマン時間をリセットできるのも嬉しいポイントです。
おすすめは「鹹豆漿と蛋餅(ダンピン)・ミニ豆花(トウファ)のセット」ですが、台湾茶やソフトクリーム、本命の豆乳やトッピングが選べる豆花など、楽しみ方も豊富で飽きずに通える優良店です。
休日の朝、吉祥寺カンフーライフのスタートに足を運んでみてはいかがでしょうか。
私の寄り道コース
爽やかな朝の太極拳練習、からの台湾朝食、というだけでも満足度が高いのですが、時間に余裕がある日は少し寄り道して、井の頭自然文化園(本園)の「カイノキ(楷樹・孔子木)」を見る、というコースも私は気に入っています。
カイノキは、見た目はあまり目立ちませんし、天に向かってまっすぐ伸びずに、書道の「楷書」のような枝ぶりで直角に近い角度で枝分かれします。一般的には「枝や葉が整っている」と称賛されるようですが、それは大きく立派な樹に育った時の状態です。
孔子の墓所に植えられたことから、別名「学問の木」とも呼ばれているのですが、その由来を若い頃にものの本で読んだことがあり「曲がった枝が苦労しながらも紆余曲折を経て立派な樹に育っていく、その姿が学問のあるべき姿を体現している」というもので、当時の私の心に深く刻まれました。吉祥寺にもそのカイノキがあると知ってからは時々こうして見に来ています。
カイノキは紅葉も美しいので、来年はぜひ紅葉の写真も掲載したいと思います。
練習の後に吉祥寺の食トレンドと古い歴史を巡る、朝の食べ歩きグルメと散歩コースの紹介でした。
ギャラリー
お店情報
店 名 | 二吉軒監修 豆漿日和 吉祥寺製造所本店 |
ジャンル | 豆乳豆花専売店 |
所 在 地 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-15-4 ミュプレ吉祥寺 1F(東急百貨店横にある大正通り沿い) |
アクセス | 吉祥寺駅徒歩約7分 |
URL | https://www.craftsoymilk.com/ |
※記事の内容は執筆時のものです