楽羽亭「新宿御苑むろや」
新宿御苑西側の日本庭園にある茶室「楽羽亭」に2024年10月にオープンした『新宿御苑むろや』は、大阪を本店とする一口いなり専門店です。甘めのジューシーな「揚げ」と「ゆず酢飯」のバランスが絶品のいなり寿司を堪能できるお店です。一口いなりの他にも、てまり寿司などの御膳もの、お団子やわらび餅などの甘味もあり、美味しいだけでなく見た目も華やかなメニューが揃っています。
日本の伝統美を堪能できる
入口の引き戸を開けると、外の明るさと店内の暗さの対比で一瞬視界が暗転し、まるで異世界へ踏み込んだような感覚に包まれます。この独特な入店時の体験がとても好きです。
いなり寿司御膳かてまり寿司御膳かで悩むところですが、個人的には新宿御苑で練習した後の心地よく疲労した体に甘いいなり寿司が食べたくなります。
新宿御苑では、苑内中央から東側にかけてのエリアに練習しやすいスポットが多く点在しているのですが、風景式庭園エリアや成形式庭園エリアの視界が開けた明るい場所での練習後には、照明を落とした静かで落ち着いたむろやさんの店内で一息ついてから、いなり寿司を食べると心が落ち着いて深く満たされた気持ちになります。
気をつけるべきポイントは、このお寿司があまりにも美味しいということです。油断して普通のお寿司を食べる感覚で一口目を頬張ると、その異次元の美味しさに眩暈がしそうになります。
テイクアウトもできますが、陰翳の美しい店内でゆっくり食事をするのがお勧めです。
楽羽亭では着物体験もできる
なお、「楽羽亭」は、新宿御苑が皇室庭園であった1906年ごろに建設され、空襲で焼失しましたが、1987年に数寄屋建築専門の建築家である中村昌生氏の設計により復元された茶室だそうです。日本庭園の茶室にふさわしく、『新宿御苑むろや』のほか、着物レンタル・和雑貨の『江一商店』が営業しています。江一商店さんでは当日の予約も可能とのことですので、着物を通じて日常とは異なる日本の伝統的な作法や所作を体験してみるのも良いかもしれません。
横山春光会長によると、幼少期に学んだ日本舞踊と中国内家拳の歩法や身法には共通点があるそうです。私も機会があれば、ぜひ体験してみたいと思います。
ギャラリー






お店情報
店 名 | 楽羽亭 新宿御苑むろや |
ジャンル | いなり寿司専門店 |
所 在 地 | 東京都新宿区内藤町11 |
アクセス | 吉祥寺駅から電車で約15分、JR「新宿」下車 徒歩10分、入苑後徒歩約10分 ※その他のアクセス方法については、公式サイトを参照↓ |
URL | https://fng.or.jp/shinjuku/place/rest/rakuutei/ https://muroya-inari.com/index.html ※公式サイト |
※記事の内容は執筆時のものです
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