中央休憩所カフェ「SASAYAIORI+新宿御苑」
「吉祥寺ぶらぶら歩き」と言いながら新宿御苑のカフェを紹介するのは、新宿御苑が吉祥寺カンフーライフにとって都心にありながらも特別な意義を持つ練習スポットであるからにほかなりません。
新宿御苑には多数の休憩所やレストランがありますが、中央休憩所カフェ『SASAYAIORI+新宿御苑』は、創業300余年の老舗京菓匠「笹屋伊織」が手掛ける、新感覚の和スイーツなどを中心としたテイクアウトカフェです。
店名「SASAYAIORI+」の+(プラス)には、老舗和菓子店の枠にとどまらない、新たな試みを行うという意味が込められているそうですが、新宿御苑での「プラス」な試みとして、環境保全への取り組みと文化の継承を備えたサステナブルな茶房つくりを目指しているそうです。
中央休憩所は、入苑して10分程度歩いた「旧御凉亭」近くの日本庭園を眺めることができる絶好のロケーションにあり、ちょうど一息つきたくなる場所にあります。新宿御苑の素晴らしさの一つは、この絶妙な休憩所の配置にあると秘かに思っています。
中央休憩所カフェにある笹屋伊織さんに伺ったのは初冬の晴れたすがすがしい朝で、散策してからの軽い練習と「旧御凉亭」からの日本庭園の眺めを楽しんだ後でした。いただいたのは御苑限定・福来(ふっくら)どら焼「宇治抹茶スペシャル」とホット煎茶でした。
和風の甘味をいただきながら日本庭園を眺めて休憩するのはもちろん鉄板なのですが、抹茶アイスと餡子、そして白玉の絶妙な取り合わせ、なによりどら焼きが美味しい。食レポの拙さを恨むほど美味しい。コーヒー好きの自分があえて注文した煎茶が染み入るほどの温かさと香りで、どら焼きにも抹茶アイスにも絶妙に合う(抹茶と煎茶が合うとは思いもしませんでした)、これが「プラス」なのかと勝手に納得してしまいました。
私たちが学んでいる中国伝統武術は時代の流れに抗えずに失われていく流派が数多くあると聞きます。普及用でない伝統武術・伝統程派八卦掌を学び普及活動をすることは、その意味を自問自答の連続でもあります。伝統の域にとどまらず「プラス」を試みる笹屋伊織さんの姿勢に襟を正したくなりました。
とはいえ、笹屋伊織さんの他のメニューやお土産も気になるし、新宿御苑内の他の食事処も気になります。次回は別の食事やドリンクもいただいてみたいと思います。
ギャラリー
お店情報
店 名 | SASAYAIORI+新宿御苑 |
ジャンル | テイクアウトカフェ |
所 在 地 | 東京都新宿区内藤町11 |
アクセス | 吉祥寺駅から電車で約15分、JR「新宿」下車 徒歩10分、入苑後徒歩約10分 ※その他のアクセス方法については、公式サイトを参照↓ |
URL | https://www.sasayaiori.com/store/p-11055/ |
※記事の内容は執筆時のものです