「ピリ辛ぶっかけ冷やしタンタン蕎麦」がお勧め
『手打ち蕎麦 太古福(たこふく)』は、三鷹駅南口から徒歩約2分、太宰治文学サロン近くの人気飲食店がひしめき合うエリアの路地裏にある、お昼だけ営業している隠れ家的なお蕎麦屋さんです。2011年のオープン以来、正統派のお蕎麦だけでなく変化球的な創作蕎麦でも知られる蕎麦好きの間でも有名なお店です。
人気店ということもありますが、「太古福さんのお蕎麦」は一度食べたいと思うと他店で代替がきかない唯一無二の存在なので、行列覚悟で来店せねばなりません。
私のおすすめは「ピリ辛ぶっかけ冷やしタンタン蕎麦」です。別皿で提供される豚肉、味玉、旨辛肉味噌、大根おろしなどの具材を丼に盛られた蕎麦の上に豪華にトッピングし、蕎麦つゆをぶっかけるスタイルの一品です(ポン酢タレも選べます)。「練習メシ」としても栄養豊富で申し分ないうえに、暑い夏はもちろん寒い冬でもオールシーズン楽しめるので、個人的にイチオシのメニューです。
また、たくさん汗をかいた練習後に温かい蕎麦が食べたいと思う日は「みぞれ玉子とじ蕎麦」に肉トッピングという食べ方も好きです。

太極拳や八卦掌の練習後は、どうしても中華料理が食べたくなるのですが、年齢的に頻繁に町中華を食べる訳にもいかないので(血管ケア実践中)、蕎麦という理想的な主食に揚げ物以外のトッピングが選べる創作蕎麦は本当にありがたいです。
迷ったら「あさりのトマトクリーム蕎麦」
もし初来店で何を食べようか迷ったら「あさりのトマトクリーム蕎麦」がお勧めです。
洋風つけ蕎麦という他店ではお目にかかれない独創的なメニューですが、クリームパスタのような感覚で食べてみると、あさりの風味が蕎麦とトマトクリームスープを絶妙に調和させ、驚きの美味しさを生み出します。お好みで和風寄りに味を調整できる蕎麦つゆも付いています。




お蕎麦を食べ終わると、温め直したスープとご飯がもらえるので、〆に「チーズリゾット」として味わい直すことができます(そのため、スープは半分くらい残しておきます)。もちろん「蕎麦湯」もいただけるので、二重三重に楽しむことができるお得なおすすめメニューです。
「あさりのトマトクリーム蕎麦」は、随所に太古福さんの「心づくし」を感じることができ、心も体も満足感が得られるメニューです。
一品料理との組み合わせ
手打ちの蕎麦とメニューの豊富さが魅力の太古福さんですが、さらに蕎麦つゆも抜群に美味しいので、シンプルな「かけ蕎麦」と一品料理を組み合わせるという楽しみ方もできます。
通えば通うほど楽しみの幅が広がるメニューの数々に、蕎麦好きでなくても堪能できること間違いなしです。


お昼から日本酒という楽しみ方も
営業時間はお昼だけ(11時〜14時 ※執筆時のものです)とはいえお酒も提供しているので、サラリーマン的には背徳の昼呑みといった楽しみ方もあります。
お酒は東北地方の純米酒も含めて各種取り揃えており(日によってラインナップは異なります)、鮭・鯖・ホッケなどの焼き魚のほか、炙り〆サバ、炙り煮穴子といったメニューも用意されているので、まず肴と酒からいただき〆に蕎麦という贅沢な楽しみ方ができます。
東北出身の私にも魅力的なラインナップ


残念ながら未だ心にも時間にも余裕がなく「お昼からゆったり日本酒」という境地には達していませんが、今年こそはライフスケジュールをきちんと整え、休日にゆっくりと蕎麦と肴と日本酒を嗜む余裕を持ちたいと密かに思っています。
なお、太古福さんには、お蕎麦屋さんで定番の「天ぷら蕎麦」系のメニューはありません。ファストフード店ではないので注文からお蕎麦を食べるまで少し時間があります。しかしそのお陰で、静かで活気ある店内をゆっくり見回したりお蕎麦を茹でる蒸気と香りを感じる楽しみ方もでき、仕事で忙しない心を沈めて豊かな気持ちを取り戻すことができる気がします。実に三鷹らしさを感じる、通って飽きない美味しいお蕎麦屋さんです。
心温まるメッセージボード



※人気店なのでお蕎麦がなくなり次第営業は終了。お会計は現金のみです。
お店情報
店 名 | 手打蕎麦 太古福(たこふく) |
ジャンル | 創作蕎麦 |
所 在 地 | 東京都三鷹市下連雀3-23-17 石井コーポB1 |
アクセス | 三鷹駅南口徒歩約2分 |
URL | https://x.com/teutisobatakofu ※公式X(旧 Twitter) |
※記事の内容は執筆時のものです