本来なら梅雨真っ只中のはずの7月初旬の井の頭公園は、すでにひまわりもアサガオも満開でした。
かろうじて早朝の時間帯は園内を散歩するくらいはできましたが、8時を過ぎると気温が30度近くまで上昇する日もあったので、計画していた公園練習と公園イベントは中止しました。
私は暑さに弱いので、天気予報アプリから連日配信される熱中症注意アラートに恐れ慄いていましたが、かといって屋内に閉じこもっているわけにもいかないので、曇りの日を選んで井の頭公園へ散歩に出かけました。
夏の山野草


5月の明るい新緑シーズンから6月の瑞々しいアジサイシーズンを過ぎると、井の頭公園の樹々は茂り、園内が少し暗くなります。
陽気が最も高まり植物の成長速度が減速してくるこの時期には、毎年、梅林付近で山野草の中でも特に大型のヤマユリとオニユリが美しく咲き誇るのですが、いかんせん気温が高いと落ち着いて花を愛でる余裕がありません。
苦手な季節に咲く花には、その圧倒的な存在感に心を奪われるのですが、同時に畏怖の念を抱かずにはいられなくなるので、手短にカメラのシャッターを切ってそそくさと通り過ぎようとしていると、十一面観音菩薩の「暴悪大笑面」に大笑いされているような気分になります。
カイツブリの子育て


井の頭池の周辺を歩きながら涼しい場所を探していると、井の頭弁財天近くの弁天橋では、カイツブリの子育てを見守る人だかりができていました。
カイツブリは雌雄同色のため識別が難しいそうです。どちらが母鳥かわかりませんでしたが、浮巣で休む親鳥が何度も振り返って雛を見つめる姿や、もう一羽の親鳥が背に雛を乗せて付近を泳ぐ姿は、とても献身的で、茹だるような暑さを一瞬忘れさせてくれました。
7月は休暇を取りました
6月末からの異例の真夏日と気候変動を考慮して、7月から吉祥寺太極拳クラスと八卦掌クラスの練習スタジオを冷房効果が保証されたスタジオに変更したのですが、さまざまな変化に私の身体が適応できなかったのか、7月の第二週目から体調を崩してしまいました。
ただ、過去に無理をして悪化した経験があったので、思い切って1か月ほどクラスでの指導をお休みしました。結果、体調は無事回復してきたので、完全な活動休止には至らずにすみました。