思い出ボックスを開けました

横山春光の修行写真box

5年前に中国武術講師を完全引退したのですが、今年の春に復帰しようと決意して4か月が経ちました。現在は三鷹の森ジブリ美術館近くのレンタルスタジオで八卦掌クラスを開講しています。

以前の公式サイトは全てネット上から削除してしまったので、今年の春からは一からコツコツこのサイトを作成しているのですが、今日はついに10年以上封印していた缶箱を開けて、30代の頃に中国で武術修行をしていた頃の写真を整理しました。

部屋の床一面に時系列で写真を並べていると、当時の自分が痛いくらい何かを追い求めていたことを思い出して、ただでさえ猛暑なのにさらに胸熱になり汗だくになってしまいました。

35歳で帰国してからたくさんの出来事がありましたが、あれから12年経ってコロナ禍も経験して、自分も世界も変わったんだなと改めて感じます。

不要不急とは何かと世界中の人が考えていた頃、私はもう必要ないんだと思ってやめてしまった太極拳や八卦掌の練習が、本当は生きていくために自分にとってかけがえのない大切だったものだと思うようになりました。

復帰の決心は簡単ではありませんでしたが、決意してからは徐々に日々が充実してきて、ずっと整理できなかった(というより向き合うのが怖かった)過去の写真や資料を紐解くことができ、いよいよやりたかった研究をじっくりできるぞ!と意気込んでいます。

でも一番大きなきっかけは、今月八卦掌クラスを開講して生徒さんと交流するようになって、一緒に練習できる喜びを感じられたからだと思います。

中国伝統武術の内家拳に分類される太極拳や八卦掌は、年齢や体力による引退がないので、こうして振り返ってみるとカンフーライフって本当に長いです。

この記事を書いた人

日本中国伝統功夫研究会の会長。八卦掌と太極拳と華佗五禽戯の講師。中国武術段位5段/HSK6級/中国留学歴6年(北京市・河南省)

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