2024年7月「吉祥寺・陳式太極拳中級クラス」活動報告

文:田中稜月(代表・指導員)

陳式太極拳「老架一路」を学ぶクラス

吉祥寺スタジオで開講している「陳式太極拳中級クラス」は、陳式太極拳基礎クラスとともに今年4月に開講して3か月を経過しました。基礎クラスでは陳式太極拳の入門用套路(型)の「精要十八式」を学んでいますが、中級クラスでは本格的な伝統套路(型)の「老架一路」を学んでいます。

授業の進め方は、①準備運動、②基礎となる纏絲勁(てんしけい)、③套路(型)を中心に、90分の授業時間を中国の太極拳館と同じメニューでコツコツと学習に取り組む、という点では基礎クラスと同じですが、老架一路は全部で74の型からなり複雑な動作も増えてくるので、難易度が上がるとともに陳式太極拳の醍醐味も感じられるクラスです。

狭い場所でも練習できる普及用の太極拳とは違い、陳式太極拳の老架一路は横に長い距離を必要とするので、狭いスタジオだと歩幅を十分に取れなかたっり、歩数を省略したり、前進する動作を後進に変更したりと、どうしてもコンパクトな練習方法にならざるを得ないのですが、当会では妥協せず広いスタジオで本場中国の風格をそのままに伸び伸びと心と体を解放できる条件を整えています。

足技の「第3段」に突入

老架一路は74の型を6つのパートに分けて構成されており、第1段から順番に取り組んできましたが、7月からいよいよ「第3段」の練習に突入しました。左右の「擦脚(さっきゃく)」や「蹬一跟(とういっこん)」、「旋風脚(せんぷうきゃく)」といった足技が多く含まれるので、柔軟性を高めるのに最適な夏の季節に適していると思います。

横山会長の中国留学中の武術修行談や中国語を聞きながら、何も欠けることなく本格的な伝統太極拳を丁寧に学べる貴重なクラスだと思います。

受講生の声
  • クラスに通い始めて元気になりました
  • 初めは痛かった腰が痛くなくなりました
  • ダイナミックな動作もありますが、内面をじっくり動かす動作が魅力です
受講歴3か月

この記事を書いた人

日本中国伝統功夫研究会代表。八卦掌・太極拳・五禽戯を指導しています。50代の企業法務マン。シニアの生き方としての「カンフーライフ」を模索している。

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