2024年12月31日から2025年1月1日までの2日間、BumB東京スポーツ文化館にて2024冬季合宿を行いました。
今回の合宿は宿泊なしの日帰り参加も可能としたので、年末年始の慌ただしい時期にもかかわらず参加いただいた受講生の方々と有意義な練習会を行うことができました。
施設付近は正月の装い
初日の現場入りでは最寄りの新木場駅に到着するとすでに正月ムードいっぱいでした。合宿場所のBumB東京スポーツ文化館に向かうために隣接している夢の島公園を通過すると、好天で空気も澄んで清々しく、施設に近づくにつれ私たちと同じく年末年始も練習のために訪れているアスリートの静かな熱気が感じられ、自然に気が引き締まりました。
合宿前半は「無極椿」からスタート
無事に参加者全員が時間前に練習会場まで到着して、順調に初日のスタートを切ることができたので、まず初めに参加者全員で「無極椿」(むきょくとう=自然に立ち内気を養う站椿功の一種)から取り組みました。
無極椿は先日実施した深夜研修のレポートでも紹介しましたが、正しい姿勢と静かな心で30分立ち続ける必要があるので、BumB東京スポーツ文化館のようにスポーツや文化サークルの熱気で充満している施設の中で、練習の初めに取り組むのに適しています(慣れない場所でも自分のペースを維持できる)。また、通常であれば自主練習(単独)で行うものなので、参加者全員で同じ時間に無極椿を行う機会は、それぞれが得られた体感を共有し合い、その場で指導を受けられることができるので自主練習の際の指針にもなり、とても貴重な体験になったと思います。
無極椿の後は、全員で準備運動がわりに混元太極拳 二十四式を通した後、それぞれ個々の課題(五歩拳など中国武術総合基礎、混元太極拳二十四式)に取り組みました。
当会では、中国武術未経験者でも者でも伝統太極拳や伝統八卦掌を基礎から習得できるように指導していますが、それぞれの習得状況や身体状況を踏まえて、必要な練習メニューを適宜組み込んで指導しているので、今回の合宿でも参加者の体調に合わせて微調整をしながら取り組みました。
普段の教室とは違う雰囲気にも気後れせず、参加者それぞれが自分の課題に集中して取り組んでいる姿は、私自身の良い刺激にもなりました。
夢の島公園で自主練習
午前の練習を終え、昼食後はミーティングや宿泊施設のチェックインがあったのですが、スムーズに進行できたので天気の良かった夢の島公園でたっぷり自主練習に取り組みました。運よく気温が17度まで上がり風もなく暖かい午後だったので、この日の公園練習は2024年の練習納めとして最高の環境でした。
体育館やスタジオ内の練習では、鏡や冷暖房などの整った設備の中で集中して練習に取り組めますが、やはり開放感があり新鮮な空気を吸える公園練習は格別で、天と地の間に自分が立っている感覚は他では得られないものがあります。好天に恵まれた今回の合宿では、屋内と屋外の両方の練習の恩恵を受けることができてとても幸運でした。
レストランでの夕食
夕食は施設内のレストランのバイキングでしたが、食べたいものをプレートに盛り付けて席に着くと、大晦日の特別メニューとしてスタッフの方が年越し蕎麦を運んできてくださいました。前日に食べてきてはいたのですが、やはり大晦日に食べられたというサプライズは嬉しく、BumB東京スポーツ文化館様の心遣いがとても温かかったです(お蕎麦も歯ごたえがよく出汁の香りも良くて美味しかった)。
この日は初日ということと、宿泊なしの通い参加の方がいたので、翌日のコンディションを考慮して無理をしないペースで進行したこともあり、一日の終わりはまだ心身ともに余裕のある状態だったので、部屋でカウントダウンをしながら年越し練習をして就寝しました。