基礎練習を重視した授業内容
「吉祥寺・程派八卦掌基礎クラス」は2024年4月に開講し、来月の3月で1年を迎えます。このクラスでは、中国思想と運動原理が融合した、深遠で魅力的な八卦掌を基礎から学ぶことができます。

この記事を書いた人
吉祥寺カンフーライフ代表/指導員
八卦掌は円周上を歩きながら無数の螺旋運動を行うことを特徴としているため、基礎練習を正しい順序で積み重ねることが重要です。参加人数が少ない日は、広いスタジオを有効活用して一人一円を黙々と歩き、十分な練習量を確保します。参加人数が多い日は、限られたスペースを工夫して如何に必要な練習量を確保するかを学びます。
開講当初から秋にかけては少人数でじっくりと基礎固めに専念していましたが、現在では新メンバーも加わり、教室は活気に満ちた雰囲気となりました。
一年を経たレギュラーメンバーたちは、すでに基礎練習のほとんどの基準をクリアし、中級クラスへの進級レベルに達しています。これは当会における最速の上達ペースで、私自身も驚きました。
この進歩の速さは、受講生一人一人が誠実に練習を重ねた努力の成果であることはもちろんですが、横山春光会長の経験と知識も大きく貢献していると感じます。
中国留学経験に裏付けられた指導方法
講師である横山春光会長は、中国武術留学時代に様々な武術学校の学習システムや、個人で伝承活動を行う老師たちの指導方法を直接体験し、現地の中国人と同じように学んできました。
通訳を介さずに方言を交えた中国語で直接学び、外国人として見知らぬ土地で厳しい修行環境に耐え抜いた姿勢が、反日感情の壁を乗り越え、武術学校や伝統武術家の老師たちから高い評価を受け、数多くの武術大会でも優秀な成績を収めています。
決して恵まれた身体条件ではなかった30歳前後の女性が、中国伝統武術界という保守的な男性社会で6年以上に渡って学び続けた経験は、私たち日本人の八卦掌学習に多くの示唆を与えてくれます。
目標に向かって歩く「一歩入魂」
八卦掌は太極拳のような全員での一斉練習ではなく、一人一人が個別に取り組む必要があるため、ともすればストイックになりがちですが、八つの基礎の型に取り組みながら集中して基礎練習を重ねる受講生たちの姿からは、真冬でさえも熱意が伝わってきます。
八卦歩法の一歩一歩に思いを込め、それぞれの目標に向かって凛とした姿勢で練習に励む「吉祥寺・八卦掌基礎クラス」のレポートでした。
- 八卦掌を始めて体調がとても良くなりました
- 仕事はもうリタイアしましたがまだ八卦掌で将来に夢があります
- 太極拳はふんわりして抽象的ですが、八卦掌は具体的で分かりやすいです