2024年6月「吉祥寺・八卦掌中級クラス」活動報告

2024年6月「吉祥寺・八卦掌中級クラス」活動報告

吉祥寺スタジオで開講している「八卦掌中級クラス」は、2023年7月の開講から1年が経過し、最近は功夫がついてきた実感があります。そんな八卦掌中級クラスの最近の授業内容の一部を紹介したいと思います。

田中稜月

この記事を書いた人
吉祥寺カンフーライフ代表/指導員

中級クラスは当会で八卦掌の基礎を一定程度学んだ方が対象のクラスなので人数は多くありませんが、受講されいてる方々は過去(当会は5年間ほど活動停止していました)に八卦掌クラスを受講していた経験者なので、すでに型はほとんど学び終わっている方もいます。

伝統程派八卦掌は練習用套路(型)が少ないため、ベテランの方々は特に、型を学んでからどう練習するか、練習内容の深化とモチベーションの維持が重要になってきます。

当会では「散掌」(技の掛け合い)の練習は行いませんが、型の武術的意味を知ることは本質の理解につながるので、八卦掌中級クラスでも、安全に注意を払った上で用法の体験実習を積極的に取り入れています。

先週の授業では、「推窗望月」という型の歩法と掌法の実戦的意味を指導していただいたのですが、型と用法は微妙に違うので、実際に体験して自分の身体で研究できるのがとても有意義です。

「だから、この手はこの位置に置くのか!」とか「ということは、もっと腰を低くしないといけないんですね」といった気づきもあり、自分の身長や歩幅を実感したり、今後の練習の課題も理解できたと思います。

私は先生による実演と生徒さんとの実習のどちらも体験したのですが、歩法の形は真似できても身体の隙の部分に入られるときの先生の気配や怖さは真似できないことも肌で感じることができ、用法の理解の上に型を磨き上げることの重要性を改めて認識しました。今後の自らの練習・研究とクラスでの指導に活かしていきたいと思います。

この記事を書いた人

吉祥寺カンフーライフ代表/指導員
青森県出身。東京大学教育学部卒。
一般企業に就職したしたものの行政書士試験合格を機に退職し、東京大学大学院で中国教育行政史を研究。その後、教育法務や企業法務に携わりながら中国思想を学ぶ。
40歳を過ぎて中国武術の論理的な学習法に出会ったことでカンフーライフに目覚める。初心者でもわかりやすい指導法が得意。

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