横山春光– Author –
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二度目の帰国
2005年6月中旬、実家の宮崎で10日間ほど過ごした私は、太極拳発祥の地である河南省への留学に必要な長期ビザを取得するため、河南中医学院の入学手続き資料を準備し、東... 横山春光 -
北京を去る日
2005年6月上旬、太極拳の発祥地である河南省への留学準備のため鄭州市に滞在していた私は、帰国に先立ち一旦北京へ戻ってきました。 滞在していた約一週間、私の唯一の... 横山春光 -
雨さえも恋しく感じた梅雨
今年の6月は梅雨らしい天気が少なく、一時は関東甲信の梅雨明けが7月7日になるという予想が出ていましたが、案の定アジサイが咲いたと思ったら連日の夏日となり、否応な... 横山春光 -
黄帝内経に学ぶ 〜梅雨の養生法〜
中国最古の医学書『黄帝内経』には日本独特の気候である「梅雨」の過ごし方は具体的に記述されていませんが、「長夏」という夏と秋の間の時期が梅雨に似ています。 「長... 横山春光 -
新緑シーズンはやっぱり最高
4月の桜シーズンに続き、5月は武蔵野の森の新緑を撮影するため、早朝からおすすめ練習スポットとして紹介している公園を毎日のように巡っていました。 新芽の緑を求めて... 横山春光 -
今年も無事に桜が咲きました
花の数は減れども、その美しさは変わらず 昨年の春は、雨や寒気の影響で桜の開花時期にソメイヨシノがなかなか満開にならなかったのですが、今年は無事に咲き揃いました... 横山春光 -
早咲きの河津桜から春がスタート
今年の2月は気温が低く、梅の花がなかなか満開にならないなと思っていたら、あっという間に3月に入り、井の頭公園で最も開花の早い西園の河津桜が咲き始めました。 昨年... 横山春光 -
本質的な美しさを感じる冬
1月の井の頭公園は暖かい日が続いていましたが、2月に入ると一転、気温が下がって真冬の寒さに凍える日々となりました。 寒い季節の公園を楽しむコツは、冬枯れによって... 横山春光 -
未熟さとは成長への可能性である
この言葉は、私が30代の頃に中国北京で八卦掌の第五代継承者である麻林城(ま りんじょう)老師より、八卦掌の教えを受けていたときにいただいたものです。 麻林城老師... 横山春光 -
陳正雷老師との出会いと決意
2005年5月末、北京・志強武館での留学継続を一旦断念した私は、河南省へ渡り、太極拳の源流である陳式太極拳を学ぶための準備の最終段階に入っていました。 中国の学校... 横山春光 -
黄帝内経に学ぶ 〜秋の養生法〜
≪素問・四気調神大論≫より秋三月,此谓容平。天气以急,地气以明,早卧早起,与鸡俱兴,使志安宁,以缓秋刑,收敛神气,使秋气平,无外其志,使肺气清,此秋气之应,养... 横山春光 -
黄帝内経に学ぶ 〜夏の養生法〜
≪素問・四気調神大論≫より夏三月,此谓蕃秀。天地气交,万物华实,夜卧早起,无厌于日,使志无怒,使华英成秀,使气得泄,若所爱在外,此夏气之应,养长之道也。逆之则... 横山春光
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2024年11月「三鷹・混元太極拳クラス」活動報告
今月で無事に開講から9か月目を迎えました! 抽象的で豊かな円運動と太極拳上級者でさえ難しい放鬆(ファンソン・力を抜く意味)を学習初期から求められる混元太極拳で... 横山春光 -
はじめに
この『横山春光の中国武術留学記』は、私がまだ中国滞在中だった2003年から日本中国伝統功夫研究会の活動を休止した2018年まで公式サイトに掲載していた内容を、このた... 横山春光 -
型を覚えられない
陳項老師に陳式心意混元太極拳四十八式を学び始めてから、私は迷走の日々を送っていました。 この太極拳を学べるという幸運とその計り知れない価値は重々承知していたの... 横山春光 -
井の頭公園で陳式太極拳
前回のブログから4か月も経ってしまって自分でも驚いていますが、12月の後半になってやっと冬らしくなり、天気の良い日は早朝の井の頭公園で、この時期にしか体験できな... 横山春光 -
氷水を飲まない
私は28歳で中国北京へ武術留学する以前、「氷水」いわゆるお冷が大好きでした。 自宅でも外食でも、とにかく冷えた飲み物が好きでご飯でも麺類でも食事のお供にお冷をガ... 横山春光 -
八卦掌の持つ三つの価値
一、健康と養生の価値 私たちの健康は二種類に分けられます。一種は心の健康、もう一種は体の健康です。この二つが互いに関係していて、どちらかが欠けても本来の健康と... 横山春光 -
発音できれば聞き取れる
日本人が苦手な中国語の子音の発音があるのですが、ピンインで「zh,ch,sh,r」と表記され、「そり舌音」と呼ばれます。 例えばタクシーですが、中国語で「出租车(chū... 横山春光 -
自主練習の日々
2005年4月末、年末に引っ越しをして4か月が過ぎた頃、新居での生活も随分慣れてきて、日用品の買い物や自宅での料理も少しずつ自分だけでできるようになっていました。 ... 横山春光 -
陳項老師の健康法「不眠症の治し方編」
陳項(チェン シィアン)老師は、混元太極拳(正式名称:陳式心意混元太極拳)の創始者である馮志強(ひょう しきょう)老師の一番弟子と呼ばれていた老師です。 混元太... 横山春光 -
陳項老師の功夫生活
2005年4月、混元太極拳の練習会を終えてご自宅付近の公園から一人で歩いて帰ってくる陳項老師の姿に、私は目が離せなくなっていました。人気の少ない中庭を歩きながら、... 横山春光 -
「五労所傷」何事もほどほどが大切
黄帝内経『素問』に「五労( ごろう)所傷」という教えがあります。 「久視傷血、久卧傷気、久座傷肉、久立傷骨、久行傷筋」 これは長時間に渡り同じ姿勢や運動を続けて... 横山春光 -
八卦掌を学ぶ心得
師を敬う 中国伝統八卦掌とは本来、師弟関係のもとで伝えられ、師と弟子が一対一で口伝や体伝を用い伝承するものです。武術性が高ければ高いほどそれは厳格で、もし大勢... 横山春光