2009年8月下旬、北京で陳式太極拳を学んでいる友人から連絡があり、北京体育大学の学生と地壇公園で交流練習をすることになりました(北京市内には故宮を中心として、天壇公園・地壇公園・月壇公園・日壇公園と、四つの大きな公園があります)。
私は以前、河南省の陳家溝太極拳館に通っていた頃、長拳出身の学生が器用に武器を回す“舞花(ウーホヮ)”という基本功を行っていたのを見掛けたことがあり、その基本功を学びたいと思い、さっそく刀を持って出掛けました。
交流練習の願いを申し出たのは北京体育大学の学生だったらしく、曰く「授業の科目に伝統拳があり、しかしとても難しいので一度交流してみたかった」ということでした。私はあまり議論をするのが好きなほうではないので、できれば友好的に話をしたいと思い、相手を尊重して接していると、規定拳と伝統拳とでは、鍛錬方法に違いはあれど、“まず人体の可動可能な関節と筋肉の動きを開発する”という初歩の鍛錬方法には、やはり多くの共通点があることがわかりました。とくに股関節の使い方は、解説を聞いていて納得がいくことばかりでした。
私は武器の基本功を通じて、どんな動きにも必ず力を抜く放松(ファンソン)が必要不可欠であることを、改めて痛感しました。